イカ釣り漁業学びに インドネシアの技能実習生の歓迎会

能登町で中型イカ釣り漁船などに乗って漁業を学ぶために来日したインドネシアからの技能実習生の歓迎会が開かれました。

能登町の県漁協小木支所で開かれた歓迎会には、インドネシアからの技能実習生8人と地元の漁業関係者らが出席しました。
小木港を拠点とするスルメイカ漁や底引き網漁の漁船は、漁業の担い手不足をカバーするため22年前からインドネシアの技能実習生を受け入れています。
16日の歓迎会では、実習生を受け入れる船主による協議会の山下久弥代表が「1日も早く生活や仕事に慣れ、苦しいときは、漁業を学びたいという目標を思い出して頑張って欲しい」とあいさつしました。
技能実習生の代表のアセプ・ダルマさんは「3年間の実習を通して心身ともに大きくなり、インドネシアで生かしたい」と話しました。
外国人が日本で働きながら技術を学ぶ技能実習制度をめぐっては、現在、制度の廃止と新たな制度への移行に向けた国の議論も進んでいます。
漁業を続けていく上で外国の実習生の存在はいまや不可欠となっていて、地元関係者も議論の行方を気にかけているということです。
県漁協小木支所の坂東博一参事は「漁業者不足も補ってもらい、助かっている。将来的に国どうしの漁業交流にも期待しています」と話していました。