珠洲市震度6強 被害まとめ
これまでに入っている被害の情報です。
まず、震度6強の揺れを観測した珠洲市です。
珠洲市役所危機管理室によりますと、午後4時45分の時点で市内でははしごから転落した1人の死亡が確認されたということです。
また、市内では地震発生後に13人がけがで市内の総合病院で手当を受けたということです。
一方、奥能登広域圏事務組合消防本部によりますと、珠洲市内では建物の被害が相次いでいます。
このうち、珠洲市正院町では住宅2棟が倒壊しました。
このうち1棟では、80代の女性が住宅の下敷きになり、ドクターヘリで金沢市の病院に搬送されたということです。
もう1棟の住宅でも70代の女性が倒壊した住宅の下敷きになり、消防が救助活動を行っています。
また、珠洲市宝立町でも住宅1棟が倒壊しましたが、中に人がいないことが確認されたということです。
宿泊施設「珠洲温泉宝湯」では、風呂がある建物を補強する柱が一部倒れたほか、お湯があふれて客室の床が水浸しになったということです。
珠洲市のキャンプ場では、水道管が破裂したり、宿泊客が泊まるトレーラーハウスの土台がずれたりする被害が出ているということです。
珠洲市の狼煙町にある道の駅では、地震により店内の棚から商品が崩れ落ち、自動扉が開けられなくなったほか屋根瓦が落ちる被害が出たということです。
珠洲市立珠洲焼資料館の職員によりますと焼きものなどの展示品が相当数、倒れて割れているということで、資料館は、臨時休館にして展示品の被害の詳しい状況を確認しています。
NHKのヘリコプターが上空から撮影した映像では、墓地で多くの墓石が倒れたり、住宅の瓦が落ちている様子が確認できます。
そして、震度5強を観測した能登町の被害の情報です。
「国民宿舎能登やなぎだ荘」の担当者によりますと3階の部屋の電灯が落下したり棚が倒れたりするなどしたということです。
大型連休中のため、きょうの予約は満室になっているということで、宿泊できるよう対応を進めているということです。
能登町にある「JA内浦町農産物直売所おくのといち」の店長によりますと、建物や販売している農産物に被害はないということですが、資材を置いてある棚が倒れたということです。