文豪 泉鏡花 生誕150年記念の企画展

金沢市出身の文豪泉鏡花の生誕150年を記念した企画展が金沢市で始まりました。

金沢市出身の文豪として知られる泉鏡花は、明治から昭和にかけて活躍した小説家で、傑作の数々はいまも高い人気を集めています。
鏡花の生誕150年を記念した企画展は金沢市の石川四高記念文化交流館で22日から始まり、作品や資料など200点あまりが展示されています。
このうち鏡花の代表作のひとつである「義血侠血」の自筆の原稿は、何度も表現が修正されていて、師匠から添削を受けていた痕も残っています。
また鏡花と尾崎紅葉、それに正岡子規の3人の寄せ書きには、それぞれの顔がユニークに描かれています。
会場には、夏目漱石が鏡花を評した雑誌なども展示され、同じ時代に活躍した文豪との関係性がわかるよう工夫された展示となっています。
訪れた人たちは、一つひとつの資料の前で足を止めて、じっくりと見学していました。
石川四高記念文化交流館の学芸員の當摩英理子さんは「文学好きの方はぜひ足を運んでほしいです」と話していました。
この企画展は9月10日まで開かれています。