視覚障害者の団体 ”安心できる無人駅”へ要望書

石川県内の視覚障害者でつくる団体が、無人駅を安心して利用できるようにする対応を求めて鉄道会社に要望書を提出しました。

「石川県視覚障害者の生活と権利を守る会」は10日、会長らが第三セクターのIRいしかわ鉄道の本社を訪れ、要望書を提出しました。
駅員を配置しない無人駅が増えるなか、安心して利用できる環境が整備されていないとして、対応を求めています。
このうち券売機については、設置の場所や操作の手順をわかりやすく伝える音声アナウンスが必要だとしています。
またホームでは、点字ブロックが線路の近くにしかないため、移動の際に転落や接触の危険があるとして、中央にも設置してほしいとしています。
このほか、方向を見失った場合のために、触れることで場所がわかる印を柱につけることなどを求めています。
要望を受けたIRいしかわの七野利明社長は「安全安心に利用してもらえるよう柔軟に対応していきたい」と応じていました。
要望書を提出した不破伸一会長は「視覚障害者にとっては駅が利用できないことは社会参加を阻まれることにもつながる。改善を期待している」と話していました。