さまざまな課題解決「コミュニティー財団」設立会見 金沢市

地域を特定して、さまざまな課題の解決を目指す「コミュニティー財団」と呼ばれる組織が、広がりを見せていて、5日、金沢市で、新しい財団の設立会見が開かれました。

コミュニティー財団は、地域を特定し、住民や行政、企業などが人材や資金を出すことで、地域が抱える課題の解決を目指す組織のことで、アメリカで発祥し、日本でも徐々に広がってきています。
4月、石川県にエリアを特定するコミュニティー財団、「ほくりくみらい基金」が新たに設立され、5日、金沢市内で発表会見が開かれました。
財団の永井三岐子代表理事は、「障害を持つ人やその家族など、当事者が活動に参加し、アイデアを出してもらうことで、課題の早期発見と解決につなげていきたい」と述べました。
また財団設立の発起人に名を連ねた石川県の医療的ケア児や障害児の家族のグループ、「PareTTe」の谷畑由佳代表は、「財団の活動を通して、医療的ケア児という存在を知ってもらい、自分たちだけではできないつながりを、作ってほしい」と期待を寄せていました。
財団では今後、さまざまな課題に直面している当事者や支援団体へのヒアリングを通じて、具体的な活動の内容を決めていくとしています。