メタバースで能登の祭り 外国人観光客の誘致目指す
「メタバース」というインターネット上の仮想空間に石川県の能登地方の夏祭りなどを再現し、地域の魅力を体感してもらう取り組みを始めました。
北陸信越運輸局などは、この取り組みを外国人観光客の誘致につなげていきたいとしています。
北陸信越運輸局などが進めているこの取り組みは、能登の魅力を「メタバース」というインターネット上の仮想空間で体感してもらい、観光客の誘致につなげていこうというものです。
23日、報道機関向けの体験会が開かれました。
「メタバース」の空間には、七尾市で毎年8月に行われている石崎奉燈祭が再現されています。
大きなキリコが練り歩く様子を、旅館の2階から360度カメラで撮影した映像が使われていて、ゴーグルを装着すれば、実際に現地を訪れ、祭りを見物しているような臨場感ある気分を味わうことができます。
北陸信越運輸局は、この映像をサイトやアプリで無料公開することで、能登の魅力を伝え、外国人観光客などの誘致につなげていきたいとしています。
北陸信越運輸局とともに取り組みを行っている地元協議会の多田邦彦理事長は「神事に近いこの地域の祭りを海外の人に知ってもらうには、伝わりやすい方法だと思います。今後も観光客の人たちが能登に行きたいと思ってもらえるような取り組みを進めていきたい」と話していました。