輪島塗の伝承へ研修生の作品展 輪島市
輪島塗の技術を受け継ぐため、1年間の研修を受けてきた若手・中堅の職人たちの作品展が、輪島市で開かれています。
輪島市内で活動する漆芸作家や職人で作る保存会では、輪島塗の技術の伝承を目的に、毎年、若手・中堅の職人たちを対象に研修を行っています。
作品展の会場の県輪島漆芸美術館では、去年4月から研修を受けてきた12人の作品、あわせて20点が展示されています。
後藤千佳子さんの「沈金箱『楚々』」は、ミズバショウに似た「カラー」と呼ばれる植物を、金やプラチナの粉を使った沈金の技法で表現しています。
米本有希さんの「菊つなぎ蒔絵椀」は、金粉を使った蒔絵の技法で、お椀やふたにたくさんの菊の花を描いた華やかな作品です。
米本さんは「高い技術を持つ先輩たちに指導してもらいたいと思い、研修に参加しました。1年間、しっかりと教わってきたので、満足できる作品に仕上がりました」と話していました。
この作品展は、13日まで県輪島漆芸美術館で開かれています。