宝達志水町の交付金問題 一部返還求める 町長は3か月減給

中山間地域の農業を支援する国の事業で、宝達志水町の団体が、受け取った交付金を不適切に処理していた問題で、町は10日、団体に対して交付金の一部を返還するよう求めるとともに、町のチェックも不十分だったとして、町長がみずからを3か月の減給とし、職員11人について、訓告や厳重注意とする処分を発表しました。

宝達志水町では、現職の町議会議員が去年3月まで代表を務めていた団体が、中山間地域の農業を支援する国の事業で交付された金をめぐり、事業の実績報告書に事実と異なる内容を記載するなど不適切に処理をしていたことが明らかになっています。
この問題をめぐり、寳達典久町長らがきのう会見を開き、団体が、実際には構成員に配分していない交付金を、配分したように実績報告書に記載して町に提出していたことなど、追加の調査結果を説明し、団体に対して過去に交付されたあわせて88万円あまりの返還を求めることを明らかにしました。
また、こうした不適切な処理を十分にチェックできていなかったとして、監督責任を取り、寳達町長がみずからを減給3か月とし、職員11人について、訓告や厳重注意とする処分もあわせて発表しました。
会見の中で、寳達町長は、「町民の皆さんにご心配とご迷惑をおかけし、監督責任が不十分だったことをお詫びします」と謝罪しました。