七尾市出身の彫刻家 田中太郎の作品を紹介する企画展

平成4年に亡くなった七尾市出身の彫刻家、田中太郎の作品を紹介する企画展が、七尾市の美術館で開かれています。

県七尾美術館で開かれている企画展では、平成4年に80歳で亡くなった七尾市出身の彫刻家、田中太郎の木彫や石こうの作品など、46点が展示されています。
田中は、人や動物などを写実的に表現した彫刻、想像上の生き物などを表した抽象的な彫刻など、幅広い作風の作品を世に残しました。
高さ1メートル40センチ、田中の代表作の1つ、「母子群像」は背中から子どもに抱きつかれ、乳飲み子を抱く姿から、母親の優しさが伝わってくる作品で、妻をモデルにしているということです。
「飛び行く」と題された作品は、顔が虫、体が人間という不思議な姿の生きものが空を飛ぶ様子が表現されています。
県七尾美術館の河野喬紀学芸員は「田中の作品には写実的なものと抽象的なものがあり、その異なる魅力を楽しんでほしい」と話しています。
この展示会は4月23日まで開かれています。