障害者の就労支援 リモートでスキル取得へ体験会
対面で就労支援を受けることが難しい精神障害や発達障害の人たちに、リモートで仕事のスキルを身につけてもらい、社会参加につなげていこうという支援事業の体験会が、石川県穴水町で開かれました。
この体験会は金沢市にある障害者向けのビジネススクールが、穴水町の障害者支援施設で開いたもので、施設の利用者5人が参加しました。
精神障害や発達障害の人たちは、対面でのコミュニケーションに困難を抱え、施設などに通って継続的に就労支援を受けることが難しいケースがあります。
28日は、リモートでビジネスのスキルやマナーを身につけられる支援事業のプログラムの一部を体験してもらいました。
教材を見ながら、あいさつや名刺の渡し方などワークシートを埋めていくという方法で、プログラムは進められました。
体験会を開いたビジネススクールでは、こうした形での支援が障害のある人たちにリモートワークのスキルを身につけてもらうことや、就労支援の地域格差の解消にもつながるとしています。
体験会を開いた「障がい者ビジネススクール」の田代華奈さんは「家から出るのが難しい人たちにとっても安心して利用してもらえるような支援を続けていきたい」と話していました。