「金沢西病院」が不正アクセスで障害から復旧
金沢市の「金沢西病院」は、外部からのシステムへの不正アクセスで、患者の電子カルテの一部が閲覧できないなどの障害が、約2か月間続き、6日、全てのシステムがようやく復旧しました。
金沢市の「金沢西病院」は去年12月の初め、電子カルテの一部が突然、閲覧できなくなり、その後、病院のシステムが、外部からの不正アクセスを受けていたことが分かりました。
病院は紙のカルテを使うなどして、外来や入院患者の診療を継続するとともに、システムの復旧を進め、2月に入って、電子カルテが使用できるようになりました。
また会計システムも影響を受け、病院の窓口で診療費の支払いができない状況が続いていましたが、6日、復旧したということです。
病院によりますと、今回の不正アクセスがきっかけで健康状態が悪化した患者などはおらず、個人情報の流出も確認されていないということです。
公共機関や企業などを狙ったサイバー攻撃は全国で相次ぎ、去年10月には、大阪にある医療センターが、「ランサムウェア」と呼ばれる身代金要求型のウイルスによる攻撃を受け、診療停止を余儀なくされるなど、病院も標的となっています。