野々市市 中1生徒自殺 第三者委員会「いじめ」認定

おととし2月、野々市市の中学1年の女子生徒が自殺し、この生徒がクラスメートからのいじめを訴えていたことなどから、市が第三者委員会を設置して調査を進めてきましたが、第三者委員会は2日、クラスメートからのいじめを認定する報告書をとりまとめました。

おととし2月、野々市市の布水中学校に通っていた当時、中学1年の女子生徒が自宅で自殺し、この女子生徒が、担任の教師に「クラスメートからいじめを受けている」と訴えていたほか、学校のアンケートにも「悩みがある」といった趣旨の回答をしていたことから、市が外部の専門家などでつくる第三者委員会が設置して調査を進めてきました。
第三者委員会は2日、調査結果を公表し、女子生徒に対するクラスメートからのいじめがあったと認定し、このいじめが自殺の原因になったと結論づけました。
身体的な暴力はなかったものの、暴言や陰口、LINEのグループから外して悪口を言うなど、22の行為を「いじめ」として認定しています。
女子生徒の自殺をめぐっては、父親が、生徒からの相談に対して担任の教師が生徒を逆にしっせきをするなど、対応に問題があったと訴えていましたが、学校側の対応について、第三者委員会は報告書の中で、「学校は一定程度の対応はとっていたが、スクールカウンセラーや外部との情報共有が不十分だった」などと指摘しています。