サイバー攻撃の被害相次ぐ 対策の徹底を呼びかけ
石川県ではこのところ、病院や企業を狙ったサイバー攻撃の被害が相次いで確認されていて、県警察本部はパソコンや周辺機器の最新の状態へのアップデートなどセキュリティ対策の徹底を呼びかけています。
石川県では12月、金沢市にある「金沢西病院」のネットワークが不正アクセスを受け、患者の電子カルテの一部が閲覧できない状態になりました。
また11月には金沢市に本社がある空調設備の施工会社が、外部からのサイバー攻撃を受け、社内システムに障害が発生しました。
この会社に対するサイバー攻撃をめぐっては、「ランサムウェア」と呼ばれる身代金要求型のサイバー攻撃を繰り返す国際ハッカー集団が犯行声明を出しています。
県警察本部によりますと、石川県ではことし「ランサムウェア」によるサイバー攻撃が、11月末までに3件確認されているということです。
全国で確認されている「ランサムウェア」による被害で感染経路が判明しているうち半数以上は、リモートワークなどでも接続するVPN機器を経由しているということです。
県警察本部はパソコンだけではなく周辺機器も含めて最新の状態にアップデートすることなど、セキュリティ対策の徹底を呼びかけています。