金沢西病院へサイバー攻撃 電子カルテの一部閲覧できない状態

金沢市にある「金沢西病院」で、患者の電子カルテの一部が閲覧できない状態になっていて、病院側は、不正アクセスによるサイバー攻撃を受けたとして、警察に被害を相談するなど詳しい状況を調べています。

電子カルテの一部が閲覧できない状態になっているのは、金沢市の「金沢西病院」です。
12月3日午後10時ごろ、病院の職員が電子カルテの一部が閲覧できないことに気づき、病院が専門業者に修理を依頼したところ、病院のネットワークが、不正アクセスを受けていたことが分かったということです。
病院では現在、紙のカルテを使うなどして診療を継続していますが、閲覧できないデータがあるため、診療に時間がかかるなど、影響が出ているということです。
これまでのところ、患者の個人情報などの流出は確認されていないということで、病院は警察に不正アクセスによるサイバー攻撃を受けたとして、被害を相談するなど詳しい状況を調べています。
金沢西病院の菊地勤院長は「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。詳しい状況の確認を行い、回復に最善を尽くしたい」と話しています。
県警察本部によりますと、ことし10月末までに不正アクセスの被害などの相談は、前の年より55件多い、210件に上っていて、警察はソフトウェアなどを、常に最新の状態にアップデートすることなど、対策を行うよう呼びかけています。