障害者福祉施設で火災を想定した訓練 金沢市

金沢市の障害者福祉施設で火災を想定した訓練が行われ、施設の職員や利用者が初期消火や避難の手順を確認しました。

秋の全国火災予防運動に合わせて訓練を行ったのは、知的障害のある人が就労訓練などをしている金沢市の福祉施設「聖ヨゼフ苑」で、施設の職員や利用者、およそ90人が参加しました。
訓練は、1階のちゅう房から火が出たことを想定して行われ、まず、施設の職員が消火器を構えて初期消火するまでの手順を確認しました。
また、別の職員が消防に通報するとともに、施設内で火災が起きたことを知らせると、利用者たちは、施設前の駐車場に避難していました。
通報を受けた消防は、職員から伝えられた情報に基づいて逃げ遅れた人を探し、救出する訓練を行っていました。
そして、参加した人たちは、訓練用のスモークを充満させたテントの中に入り、視界が悪い中での避難を実際に体験していました。
金沢市金石消防署の西田幸司予防係長は「火災が起きると、パニックに陥ってしまうケースが多いので、事前に火災が起きた際の体制の確認や、訓練などを行い、大切な命を守ってほしい」と話していました。