北陸鉄道石川線 鉄道からバスに切り替えた場合の調査結果
存続が議論されている北陸鉄道石川線をめぐり、沿線自治体や会社などの協議会は、鉄道からバスに切り替えた場合、所要時間の増加や他のバス路線の減便といった影響が見込まれるとする調査結果を明らかにしました。
金沢市と白山市を結ぶ北陸鉄道石川線は、慢性的な赤字が続いていることから、沿線自治体や国、鉄道会社などでつくる協議会が存続について議論しています。
これをめぐり、協議会は7日の会合で、鉄道をバス路線に切り替えた場合の影響について、調査した結果を明らかにしました。
それによりますと、石川線は現在、全線を30分程度で結んでいますが、バスになると、専用道を走ったとしても、速度や一時停止などの交通規制で最大45分程度になるとしています。
また、バスの運転手が不足しているため、やりくりが必要となり、現在運行しているバス路線を減便せざるを得なくなるとしています。
協議会の会長を務める公立小松大学の高山純一教授は、鉄道車両の更新の時期も迫るなか、来年度中には存続させるかの結論を出すとしたうえで、「利用者からの意見を聞きながら沿線自治体が納得できるよう今後の方針を決めていきたい」と話していました。