知的障害者の施設で収録「音」をアートとして展示 金沢21美
知的障害のある人たちの施設や学校で、日常の中にある「音」を集め「アート」として展示したイベントが、金沢21世紀美術館で開かれています。
「ROUTINE RECORDS」と題したこのイベントは、障害のあるアーティストと契約し、全国でさまざまな事業を展開している岩手県の企業が企画し、1日、金沢21世紀美術館で始まりました。
知的障害のある人たちのための福祉施設や特別支援学校で、収録し、集めてきた「音」を「アート作品」として展示しています。
施設や教室で物を触るときの音、作業をしているときの声など、いずれも日常の中にありふれているものですが、1日は、プロのDJがそれらを音楽のように組み合わせて聞かせていました。
また、作品づくりに協力した特別支援学校の教員も、ゲストとして登壇し、以前は気にとめていなかった子どもたちの声や教室の中の音が、より魅力的に感じられるようになったことなどを語っていました。
イベントに来ていた女性は「知的障害のある人の、一見、不思議なつぶやきなども、すべてがアートになるんだと思えて、心の中で一緒につぶやける気がします」と話していました。
このイベントは、来年3月21日まで開かれています。