無事に園児避難 保育園“日ごろの訓練が生かされた”

小松市河田町にある保育園では、今回の大雨で保育園が床上まで浸水する被害を受けましたが、保護者に登園を控えるよう事前に呼びかけたことや、水につかる前にバスで避難所に向かったことで園児はけがをすることもなく無事、避難できました。保育園ではこうした対応の背景には日ごろの訓練が生かされたと話しています。

小松市河田町にある「河田保育園」は、決壊した鍋谷川から直線でおよそ700メートルほど離れたところにあり、0歳から6歳までのおよそ100人の園児が通っています。
大雨となった先週木曜日の朝、保育園には職員や園児の親からすでにまとまった雨が各地で降っているという情報が寄せられたため、保護者らに登園を控えるよう午前7時ごろ一斉に連絡できるサービスを使って呼びかけました。
この結果、全体の半数ほどの園児が登園を取りやめたということです。
雨はその後も降り続き、保育園の近くの駐車場が冠水する様子や、園のそばにある用水がこれまでにないほど増水していくのを職員が確認しました。
保育園では午前11時ごろ保護者に可能な場合は子どもを迎えに呼びかけるとともに、今後さらに悪化することを想定して、正午ごろには残っていたおよそ20人の園児を職員が抱きかかえるなどしてバスに乗せ、あらかじめ避難所として決めていた国府小学校そばの児童クラブに向かったということです。
避難所に向かう30分ほど前にはバスのドライバーと保育園の理事長であらかじめ避難ルートを確認するため、実際に車を運転して安全を確認する対応も取っていました。
保育園は、このあと午後3時ごろ床上まで水につかり、一時、床上25センチほど浸水しましたが、園児はすでに帰宅したり、避難所に避難していたりしたため、園児はけがをすることもなく全員無事でした。
こちらの保育園では月に1回の割合で火災などを想定した訓練とともに水害を想定した訓練も実施していて、園児を実際にバスに乗せて避難所に向かう手順も確認していたということです。
また、大雨の警戒レベルに合わせて保護者に連絡することを決めていたということで、こうした経験が今回、生かされたと話しています。
河田保育園の西洋子園長は、「日ごろの訓練や川の水位だけでなく、近くに水がたまっている様子から迅速に判断をして子どもたちの命を無事に守ることができてよかった」と話していました。