トキ放鳥候補地 環境省が能登半島地域と島根県出雲市を選定へ

国の特別天然記念物のトキについて、環境省は新潟県佐渡市以外でも放鳥を行い定着を目指すことにしていて、その候補地として石川県の能登半島地域と島根県出雲市を選ぶ方針を固めました。

トキはかつて国内の広い範囲で生息していましたが、乱獲などの影響で一時姿を消し、佐渡市で人工繁殖と野外へ放つ放鳥の取り組みが進められてきました。
その後、佐渡市でトキの生息数が回復し島の外にも飛来する姿が目撃されるようになったことから、環境省は佐渡市以外の地域でも定着させることを目指し、新たに放鳥を行う計画です。
全国から候補地を募集し、専門家も交えて検討した結果、石川県の能登半島の9つの市と町、島根県出雲市の2か所を選ぶ方針を固めました。
いずれも広い水田や森林があって、過去にトキが生息し、環境整備や住民の理解促進に取り組んでいることが理由です。
新潟県長岡市と近隣のあわせて5つの市町村も応募していましたが、地元での調整がさらに進んだ時点で判断することになりました。
また、放鳥はしないものの、飛来したトキが生息できるようねぐらや巣作りの環境整備を進める地域として、栃木県小山市と周辺の自治体、秋田県にかほ市、宮城県登米市を選ぶ方針です。
環境省は2035年ごろまでには佐渡市以外でもトキを定着させたいとしていて、今回の候補地で環境面の調査を行い、放鳥の時期などを検討することにしています。