父と祖父の死体遺棄で34歳の被告に執行猶予付きの判決

父親と祖父、2人の遺体を金沢市の砂浜に捨てたとして死体遺棄の罪に問われていた34歳の被告について、金沢地方裁判所は、「祖父が死亡したことを通報しないように父から言われたことが犯行の大きなきっかけで、その後自殺した父と、祖父の死の発覚をおそれて苦悩し続けていたことはしん酌すべきだ」として執行猶予のついた判決を言い渡しました。

金沢市の無職、表加津彦被告(34)は、おととし、父親の健治さんと祖父の友治さんの遺体を金沢市内の実家近くの砂浜に捨てたとして、死体遺棄の罪に問われました。
19日の判決で金沢地方裁判所の白井知志裁判官は、「一緒に暮らしていた祖父が亡くなった際、被告は父から葬儀費用が出せないので通報しないよう強く言われ、これに従った。それから半年後に父が自殺し、パニックになって家を飛び出したが、誰にも打ち明けられなかった」と指摘しました。
その上で、「父から祖父の死亡の通報を止められたことが犯行の大きなきっかけで、被告人が発覚をおそれ、長期間、苦悩し続けていたことは犯行に至る経緯としてしん酌すべきだ」として検察側の懲役1年6か月の求刑に対し、懲役1年4か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。