桜島で爆発的な噴火発生 降灰予報を出し注意呼びかけ

20日午後、鹿児島市の桜島で爆発的な噴火が発生し、噴煙が、火口から3700メートルの高さまで上がりました。
噴煙は火口から北東の方向へ流れ気象台は、桜島島内では「やや多量」の降灰が予想されるとして注意を呼びかけています。

気象台によりますと、20日午後2時前、桜島の南岳山頂火口で爆発的な噴火が発生し噴煙が、火口から3700メートルの高さまで上がりました。

また大きな噴石が、火口から600メートルから900メートルまで飛んだのが確認されました。

この噴火で噴煙が火口から北東の方向に流れ20日午後8時まで桜島島内では灰が降っていることが明らかにわかり路面標示が見えなくなるほどの「やや多量」の降灰が予想されるとして、かさやマスクで灰への対策をするほか、徐行運転を心がけるよう呼びかけています。

また、鹿屋市や垂水市、霧島市など鹿児島県内のほか、宮崎県の都城市や宮崎市などでも地面にうっすら積もる程度の「少量」の降灰が予想されるとして、気象台が降灰予報を出して注意を呼びかけています。

桜島では今月14日にも、爆発的な噴火が発生し、噴煙が火口から4500メートルの高さまで上がりました。

気象台は噴火警戒レベル「3」の火口周辺警報を継続し、南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。