薩摩地方で非常に激しい雨 夕方にかけ土砂災害に厳重警戒

梅雨前線の影響で薩摩地方では、局地的に非常に激しい雨が降っていて、阿久根市と出水市、それに薩摩川内市には土砂災害警戒情報が発表されています。
今後、少しの雨でも土砂災害が起こる可能性があり、気象台は、15日夕方にかけて土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。

鹿児島地方気象台によりますと対馬海峡に停滞している梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では引き続き大気の状態が非常に不安定となり、局地的に発達した雨雲がかかっています。

15日午前6時までの1時間には、県が薩摩川内市下甑島に設置した雨量計で56ミリの非常に激しい雨が、午前5時までの1時間には、県が霧島市に設置した雨量計で50ミリの非常に激しい雨が観測されました。

阿久根市と出水市、それに薩摩川内市では、土砂災害の危険性が非常に高くなっていて、土砂災害警戒情報が出されています。

今月10日の降り始めから15日午前5時までの雨量は、さつま町紫尾山で504.5ミリ、阿久根市で438.5ミリ、出水市で426.5ミリなどと大雨になっています。

阿久根市と出水市は、平年の7月1か月分の雨量を超えています。

薩摩、大隅地方では、15日昼過ぎにかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り大雨となるおそれがあります。

15日予想される1時間に降る雨の量はいずれも多いところで、薩摩地方で50ミリ大隅地方で40ミリとなっています。

また、16日朝までの24時間に予想される雨の量はいずれも多いところで、薩摩地方で150ミリ大隅地方で100ミリとなっています。

薩摩、大隅地方では、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、今後、少しの雨でも土砂災害が起こる可能性があります。

気象台は、土砂災害に厳重に警戒するとともに低い土地の浸水や川の増水にも警戒するよう呼びかけています。

また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。