薩摩地方では局地的に非常に激しい雨 土砂災害に厳重に警戒

梅雨前線の影響で薩摩地方では、局地的に非常に激しい雨が降っていて、阿久根市と出水市には土砂災害警戒情報が発表されています。
気象台は、土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。

鹿児島地方気象台によりますと対馬海峡に停滞している梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では大気の状態が非常に不安定となり、局地的に発達した雨雲がかかり続けています。

15日午前2時までの1時間には、国土交通省がさつま町に設置した雨量計で61ミリの非常に激しい雨、県が阿久根市に設置した雨量計で48ミリの激しい雨を観測しました。

阿久根市と出水市では、土砂災害の危険性が非常に高くなっていて、県と気象台は、午前2時17分に土砂災害警戒情報を出しました。

今月10日の降り始めから14日午後11時までの雨量は、さつま町紫尾山で435.5ミリ、阿久根市で368ミリ、出水市で357.5ミリなどと大雨になっています。

薩摩、大隅地方では、15日昼前にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り大雨となるおそれがあります。

15日予想される1時間に降る雨の量はいずれも多いところで、薩摩地方で50ミリ大隅地方で40ミリとなっています。

また、16日午前0時までにの24時間に予想される雨の量はいずれも多いところで、薩摩地方で120ミリ大隅地方で100ミリとなっています。

薩摩、大隅地方では、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、今後、少しの雨でも土砂災害が起こる可能性があります。

気象台は、土砂災害に厳重に警戒するとともに川の増水や落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。