薩摩地方北部で非常に激しい雨 土砂災害に厳重警戒

対馬海峡に停滞している梅雨前線の影響で、大気の状態が非常に不安定になっていて、薩摩地方北部では非常に激しい雨が降っているところがあります。
気象台は、土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。

気象台によりますと、対馬海峡に停滞している梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、引き続き大気の状態が非常に不安定になっています。

薩摩地方北部では発達した雨雲がかかり、午前11時半までの1時間に、いずれも県が設置している雨量計で出水市で75ミリの、阿久根市で53ミリの非常に激しい雨を観測しました。

また、今月10日の降り始めから14日午前11時までの雨量は、さつま町紫尾山で376ミリ、阿久根市で298ミリ、出水市で254.5ミリ、甑島中甑で253.5ミリ、さつま町柏原で242.5ミリなどと大雨になっていて、地盤が緩んでいます。

これまでの雨で土砂災害の危険性が高まっているとして、阿久根市と出水市には土砂災害警戒情報が発表されています。

薩摩地方では14日夕方にかけて局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。

14日、1時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、薩摩地方で50ミリ、大隅地方で20ミリと予想されています。

また、14日昼から15日昼までの24時間に降る雨の量は、薩摩地方で120ミリ、大隅地方で70ミリと予想されています。

気象台は、土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水や川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意するよう呼びかけています。