川内原発1号機 20年の運転延長期間に 九州の原発で初

九州電力の川内原発1号機は4日で営業運転開始から40年となり、九州の原子力発電所としては初めて20年の運転延長の期間に入りました。

川内原発の1号機と2号機は去年、原則40年の運転期間を超えた20年の運転延長を国から認可されていて、鹿児島県と立地自治体の薩摩川内市は運転延長を容認しています。

こうした中、川内原発1号機が4日で営業運転の開始から40年となり、九州の原子力発電所としては初めて運転延長の期間に入りました。

福島第一原発の事故のあとに再稼働した原発で、運転延長の期間に入るのは、いずれも福井県にある美浜原発3号機と高浜原発1号機と2号機に続いて全国で4基目です。

川内原発1号機は現在、運転を停止して定期検査に入っていますが、計画通りに進めば来月27日ごろに原子炉を再稼働して、9月25日ごろには営業運転に戻る見込みです。

一方、原発の運転期間については実質的に60年を超える運転を可能とする法律が去年、成立したことに伴い、運転開始から30年以降は10年を超えない期間ごとに認可を受け直す新たな制度が来年6月に施行されます。

川内原発1号機と2号機も、施行までに改めて認可を得る必要があり、九州電力は先月、原子力規制委員会に認可を申請しています。

川内原発1号機が4日から運転延長に入ったことについて、九州電力は「電力の安定供給確保とカーボンニュートラルの実現の両立に向け、安全性の確保を大前提として、原子力発電所を最大限に活用していくこととしています。今後も、安全・安定運転に取り組み、地域の皆さまに安心し、信頼していただけるよう、積極的な情報公開と丁寧な説明に努めてまいります」とコメントしています。