西郷隆盛ゆかり沖永良部島特産のえらぶゆり見頃 山形 酒田

明治維新で活躍した西郷隆盛をまつる山形県酒田市の神社で西郷が流された鹿児島県の沖永良部島から贈られた特産のゆりが見頃を迎えています。

酒田市の南洲神社には西郷隆盛がまつられていて、境内では、西郷が流された鹿児島県の沖永良部島特産の「えらぶゆり」と呼ばれるテッポウユリ、およそ500本が育てられています。

見頃を迎えたゆりは、りんとした真っ白な花びらとやわらかな香りが特徴で、6月26日は観光客たちが写真を撮るなどして楽しんでいました。

現在の酒田市などを含む庄内藩は、幕末の戊辰戦争で西郷隆盛が率いる新政府軍と戦って降伏しましたが、西郷のはからいで厳しい処分はなかったとされ、その後、庄内藩士たちは鹿児島で西郷の教えを請うなどしたということです。

こうしたこともあり、南洲神社には毎年、沖永良部島からゆりの球根が贈られていて、交流が今も続いています。

熊本県から訪れた70代の男性は「西郷と庄内藩のつながりを知りたくて来ました。香りがすごくよくて最高のタイミングでした」と話していました。

神社を管理する「荘内南洲会」の菅原司芝常務理事は「南国の空に輝く白いゆりを東北の地で楽しんでほしいです」と話していました。

「えらぶゆり」は、今週いっぱい楽しめるということです。