県内の火山に関する情報(6月28日)

県内の火山に関する情報です。

桜島では、噴火活動が続いていて、今月24日から28日午後3時までに南岳山頂火口ではごく小規模な噴火が時々発生しました。

昭和火口では噴火は観測されていません。

火山性地震は少ない状態で経過し、噴火に伴い火山性微動が観測されました。

姶良カルデラの地下深くでは、マグマが長期にわたって蓄積していて、火山ガスの放出量もおおむね多い状態であることから、今後、噴火活動が再び活発化すると考えられます。

気象台は、噴火警戒レベル「3」の火口周辺警報を継続し、南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

口永良部島では今月24日から28日午後3時までの間に、新岳火口で白色の噴煙が最も高いもので火口から200メートルの高さまで上がりました。

古岳火口では噴煙は観測されませんでした。

また、今月25日から26日にかけて、実施した現地調査では引き続き古岳火口付近と新岳火口の西側割れ目付近に地熱域を確認しましたが、特段の変化は見られませんでした。

衛星による観測では、去年6月下旬ごろから11月ごろにかけて古岳付近の膨張を示すと考えられる変化が観測されていて、現在も膨張した状態が維持されています。

口永良部島では、火口付近の浅いところでやや活発な地震活動が継続しているほか、火山ガスの放出量や古岳の地熱活動は、去年6月からの活動以前の状態より高まった状態が続いていて、噴火のおそれがあるということです。

気象台は、噴火警戒レベル「3」の火口周辺警報を継続し、新岳火口と古岳火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では火砕流に警戒してください。