奄美地方 局地的に激しい雨 土砂災害に警戒を

梅雨前線の影響で奄美地方は局地的に激しい雨が降っていて、先週からの断続的な雨で地盤が緩んでいることから、土砂災害への警戒が必要です。

名瀬測候所によりますと、梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、奄美地方は大気の状態が不安定になっています。

午前11時までの1時間に、いずれも自治体が設置した雨量計で喜界町で33ミリの激しい雨を観測したほか、徳之島町で24ミリの強い雨を観測しました。

奄美地方では先週から断続的に雨が降り、今月10日の降り始めから18日午前11時までの雨量は伊仙町で599.5ミリと平年の6月・1か月分の雨量の1.7倍を超えています。

また奄美大島の古仁屋で437ミリに達するなど、各地で地盤が緩んでいます。

前線は19日にかけて奄美地方に停滞する見込みで、このあとも雨が断続的に降り、19日昼までの24時間に降る雨の量は奄美北部と南部のいずれも多いところで100ミリと予想されています。

名瀬測候所は土砂災害に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意するよう呼びかけています。

また、奄美地方では19日にかけて局地的に積乱雲が発達するおそれがあります。

発達した積乱雲の近づく兆しがある場合は、頑丈な建物の中に移動するなど、安全を確保するようにしてください。

一方、18日朝にかけて大雨となった薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では次第に天気が回復する見込みで、日中の最高気温は鹿児島市で31度と真夏日が予想されています。

熱中症への対策を取るよう心がけてください。