認定こども園切りつけ事件 下鶴市長「安全な保育環境を整備」

鹿児島市の認定こども園で、保育士が男の子の首を刃物のようなもので切りつけた疑いで逮捕された事件について、17日、市議会で質疑が行われ、下鶴市長は、安全な保育環境の整備に取り組んでいく考えを示しました。

鹿児島市議会は、17日、本会議が行われ、今月7日、市内の認定こども園で2歳の男の子の首を刃物のようなもので切りつけた疑いで担任の21歳の保育士が逮捕された事件について、議員が質問しました。

これに対し市の担当者は、こども園では、これまで不適切保育が疑われる事案の相談などは特になかったとしたうえで、心理士と指導員を派遣して、園児や保育士への心のケアのほか、施設への助言を行ったと説明しました。

また、こども園から市への報告が発生の翌日だったことを受け、市内のすべての保育施設に対し、重大事件が発生した場合は、いち早く市に報告するよう求める周知を行ったと説明しました。

そして、下鶴市長は、「安心安全が最も配慮されるべき認定こども園において発生した事案については絶対にあってはならない。保育の質と量の両面から必要な取り組みを進め、安心して子育てができる社会の実現に全力で取り組んでいく」と述べ、保育所などと連携して、安全で安心な保育環境の整備に取り組んでいく考えを示しました。