九州FG会長に鹿児島銀行の郡山頭取就任「山形屋支援強める」

九州フィナンシャルグループの会長に、鹿児島銀行の郡山頭取が就任しました。
17日の就任会見の中で、経営再建が進められている山形屋について、鹿児島銀行として支援を強めていく考えを示しました。

鹿児島銀行と肥後銀行を傘下におく九州フィナンシャルグループは、17日、株主総会を開き、17日付けで郡山明久頭取が会長に就任することが決まりました。

就任会見で、郡山新会長は「グループ設立から来年で10年の節目を迎え、統合効果は着実に出ている。さらに一段ギアをあげるため、社員や行員1人1人が十分に力を発揮できるような体制を築きたい」と抱負を述べました。

また、業績の悪化を受け、私的整理の一種、「事業再生ADR」を活用し、経営の立て直しを進める鹿児島市の老舗デパート「山形屋」について、「地元の経済界や消費者から頑張れというご意見が強いと感じている」と述べました。

その上で、鹿児島銀行をはじめ、取引先の17の金融機関などが事業再生計画に同意したことに触れ、「金融の面から計画は蓋然性があると判断されたということだと思う。メイン銀行としてこれまで以上に支援し、計画が遂行されるよう全力をあげていく」と意欲を示しました。