大雨 奄美地方南部で16日朝にかけ土砂災害に厳重警戒を

梅雨前線に向かって温かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、15日の県内は奄美地方を中心に大雨となりました。
降り始めからの雨量が500ミリを超えるところも出ていて、名瀬測候所は、奄美地方南部では、16日朝にかけて、土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。

種子島・屋久島地方に停滞している梅雨前線に向かって、温かく湿った空気が流れ込んでいることから、奄美地方では、大気の状態が非常に不安定になっています。

県内では、断続的に雨が降り続いて大雨となっていて、伊仙町では、午前11時ごろまでの1時間に50ミリの非常に激しい雨を観測したほか、屋久島町では、午前6時50分ごろまでの1時間に37.5ミリの激しい雨を観測しました。

今月10日の降り始めから15日午後4時までの総雨量は、天城町で444ミリとなり、72時間に降った雨の量が6月の観測史上最多を更新しました。

また、降り始めからの雨量は、伊仙町で515.5ミリ、与論島でも277.5ミリを観測するなど、平年の6月1か月分の雨量を超える大雨となりました。

奄美地方では、これまでの大雨で地盤が緩んでいて、土砂災害の危険度が非常に高くなっているところがあり、徳之島にある3つの町には土砂災害警戒情報が発表されています。

今後の見通しです。

前線は、16日には奄美地方に南下する見込みで、奄美地方では16日明け方にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降るおそれがあります。

15日予想される1時間に降る雨の量はいずれも多いところで、奄美地方の北部と南部で50ミリ、十島村で30ミリとなっています。

また16日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、奄美地方の北部で120ミリ、南部で100ミリ、十島村で60ミリと予想されています。

名瀬測候所は、土砂災害に厳重に警戒するほか、低い土地の浸水や河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。