小型機がコースを外れ鹿児島空港近くの山中に 1人を病院搬送

9日午前、鹿児島空港に着陸予定だった小型機が飛行経路を外れ、空港の南東およそ2キロにある山中の樹木に接触して引っかかった状態になりました。
小型機には2人が乗っていて、1人は軽い脱水症状があり、病院に搬送されましたが、残る1人にけがなどはありませんでした。

国土交通省によりますと、9日午前11時すぎ、鹿児島県霧島市の鹿児島空港に着陸予定だった新日本航空の小型機が飛行経路を外れ、空港の南東およそ2キロにある山中の樹木に接触して引っかかった状態になったということです。

小型機は4人乗りで、訓練のために教官を含む男性2人が乗っていたということですが、いずれも消防によっておよそ3時間半後の午後2時半すぎに救出されました。

国土交通省などによりますと、1人は軽い脱水症状があり、病院に搬送されたましたが、残る1人にけがなどはないということです。

国土交通省によりますと、事故を起こした小型機は9日午前9時55分に鹿児島空港を出発したあと、午前11時55分に再び鹿児島空港へ戻ることになっていたということです。

離陸から1時間余りたった午前11時6分ごろ、小型機の行方がわからなくなり、午前11時10分ごろに本人たちから運航会社に電話があったということです。

新日本航空は「事故原因などの詳細は不明」だとした上で、「多大なご迷惑、ご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます。事故原因の調査などには全面的に協力し、安全運航に努めてまいります」とコメントしています。

国土交通省は、機体の損傷が大きいため、航空事故にあたるとして、国の運輸安全委員会は航空事故調査官を現地に派遣し、事故原因を調査することにしています。