与論空港で小型機が滑走路外れる 空港再開の見通し立たず

5日午前、鹿児島県の与論島にある与論空港で、小型のプロペラ機が着陸の際に滑走路を外れて止まりました。
操縦士にけがはありませんでしたが、与論空港は5日、一日、滑走路が閉鎖され再開の見通しは立っていないということです。

国土交通省によりますと、5日午前11時ごろ与論空港で、小型プロペラ機が着陸した際、滑走路を外れて草地に入り、そのままフェンスにあたって止まりました。

機体は、着陸して滑走路上をしばらく進んだあと進行方向左側にそれたということです。

乗っていた操縦士の男性にけがはありませんでした。

与論空港はフェンスの修理などのためき5日、一日滑走路が閉鎖されました。

また、県港湾空港課によりますと、機体の左翼が破損し、燃料が漏れているということですが、火災は起きていないということです。

航空機の位置情報などを公開している民間のホームページ「フライトレーダー24」によりますと、小型機は、5日午前8時28分に沖縄県の那覇空港を離陸し、沖永良部空港に着陸したあと、再び離陸して、午前10時57分に与論空港に着陸したとみられています。

この影響で、5日は与論空港を発着する6便すべてが欠航しました。

県によりますと、滑走路の再開の見通しは立っていないということです。

与論空港では午後5時ごろ、小型機がクレーンでつり上げられて車に乗せられ、ターミナルビルの方へ移動している様子が見られました。

国土交通省は機体の損傷が大きいため航空事故にあたるとしていて、国の運輸安全委員会は6日午後にも航空事故調査官3人を現地に派遣し、事故原因の調査を始めるとしています。