「島ムニ」沖永良部島の方言の継承で意見交換会 知名町

「島ムニ」と呼ばれる沖永良部島の方言の継承に取り組んでいる人たちが、2日、知名町で日頃の活動について意見を交換し、「今後は話せる人を増やしていくことです」といった意見が出されていました。

意見交換会は、「島ムニ」の語呂あわせで6月2日に開かれ、50人近くが参加しました。

沖永良部島の「島ムニ」を含め、与論島や沖縄北部のことばの「国頭語」は、ユネスコが「将来的に消滅の危機にある」としています。

会ではまず、地元の高校生が、「祖父母と話しているうちに段々と分かるようになり、自分でも話したくなりました」と発表しました。

続いて、「島ムニ」を研究している国立国語研究所の横山晶子さんが、「この10年で継承活動に取り組む人が増えてきました。これからの10年は、話せる人を増やすことです」と訴えていました。

このあと「島ムニ」での絵本の読み聞かせなどが行われ、最後に島ムニの継承に向けて、頑張れという意味の「ちばれよ」と全員で掛け声をあげました。

参加した沖永良部高校1年の丸山陽嘩さんは、「島ムニが話せると知らない人でも打ち解けることができます」と話していました。

会を開いた団体の田中美保子会長は、「若い人たちが島ムニをいろんな場所で話せるよう家庭の協力を仰ぎながら、話せる後押しをしていきたい」と話していました。