「平安時代に鹿児島の人たちはどんな暮らしを」霧島市で講座

大河ドラマ『光る君へ』で描かれる平安時代。
当時、鹿児島の人たちはどんな暮らしをしていたのかを学ぶ講座が25日霧島市で開かれました。

講師は「鹿児島県埋蔵文化財調査センター」の上床真さんで平安時代の貴族をイメージした衣装で登場すると、20人余りの参加者から拍手が起こっていました。

上床さんは鹿児島県内の平安時代の遺跡から出土した資料をもとに、当時の人々の服装や食事や住まいについて、クイズなどを通じて紹介しました。

当時の鹿児島は水田が少なく農業は畑作が中心で、漁業や狩猟を営む人も多かったということです。

また桜島や開聞岳の大きな噴火もあり、疫病や飢饉とも背中合わせで、都の貴族のようなみやびな暮らしとは縁遠い世界だったということです。

霧島市から参加した男性は「自分のご先祖がどんなふうに暮らしていたか知りたくて参加しました」と話していました。

講師の上床真さんは「鹿児島は他の地域では発見例が少ない、平安時代前半の遺跡が多いのが特徴です。平安時代の人々は目の前のことをとにかく一生懸命に生きていたんだと思います」と話していました。