口之島で座礁した韓国船籍タンカー 船体が中央部分で折れる

十島村の口之島で韓国船籍のタンカーが座礁した事故で、現場に残されていたタンカーの船体が中央部分から折れたとみられることがわかりました。
海上保安本部は巡視船などを派遣して、タンカーに積まれている化学物質が漏れていないかなど、詳しい状況を確認しています。

先月16日、韓国船籍のケミカルタンカーが十島村の口之島から北西におよそ5キロの海上で座礁し航行できなくった事故で、タンカーは自力で航行できず、現場に残されています。

第10管区海上保安本部によりますと、16日午前8時前ごろ、タンカーの事後処理を行っていた会社から、「タンカーの船体が折れた」と連絡が入ったということです。

これまでの処理で、燃料の油は抜き取られていましたが、化学物質の「シクロヘキサン」は積まれたままだということです。

また、16日午前9時ごろに口之島沿岸の空気を調べたところ「シクロヘキサン」は検出されなかったということです。

海上保安本部のヘリコプターが上空から撮影した画像では、海面に船首と船尾付近が見えていますが、中央部分が海中に沈んでいる様子が確認できます。

海上保安本部は巡視船やヘリコプターを現場に派遣して、「シクロヘキサン」が流出していないかなど詳しい状況を調べています。