鹿児島市の動物愛護管理センター 犬猫の殺処分3年連続ゼロ

鹿児島市の動物愛護管理センターで殺処分された犬と猫の数が3年連続でゼロとなったことが、市への取材で分かりました。

鹿児島市は、やむをえず飼えなくなったり、けがをしたりした犬と猫を、田上町の動物愛護管理センターで収容しています。

昨年度、このセンターで殺処分された犬と猫はおらず、統計を取り始めて以降初めてゼロになった令和3年度から、3年連続でゼロとなったことが市への取材で分かりました。

理由について、市は、平成22年度以降、野良猫に不妊去勢手術を行う動物愛護団体などに費用を助成することで収容する猫の数が減ったほか、令和3年度以降は、ミルクなどを支給したうえで、動物病院などにボランティア活動として収容した猫を飼育してもらう取り組みなどを通じて、センター内の猫の数が減ったためだとしています。

ただ、センターでは殺処分に使っていた焼却炉の維持費用などが課題になっているということで、今後、対応を検討することにしています。

市生活衛生課は「今後も殺処分ゼロを続けていくため、飼い主の皆さまにはペットが命を終えるまで、愛情と責任を持って、適切に飼ってほしい」としています。