「種子島レザーリーフファン」地域ブランドで新たにGI登録

農産物などの特産品を国が地域ブランドとして登録するGI=「地理的表示」の保護制度で、冠婚葬祭などで使われるシダ植物のひとつ「種子島レザーリーフファン」が新たに登録されました。

GI=「地理的表示」の保護制度は、国が高い品質や評価を獲得している農林水産物や食品などの特産品を地域ブランドとして保護するもので、先月27日、「種子島レザーリーフファン」が新たに登録されました。

レザーリーフファンは、冠婚葬祭を中心に、花束や添え花として使われるシダ植物のひとつで、西之表市や中種子町、南種子町のおよそ100戸の農家が栽培しています。

生産量は日本一で、種子島の温暖な気候や火山灰由来の酸性の土壌からほかの産地と比べて日持ちがよく品質がすぐれているといわれ、首都圏を中心に県内外に出荷されています。

県内で、GIに登録されたのは、「桜島小みかん」や「種子島安納いも」などに続いて7例目です。

登録を申請した種子屋久農業協同組合は、「昭和60年に栽培を始めて以降生産者の高齢化と担い手不足が課題になっているが、登録を機に、品質やブランド力を向上させ、産地の活性化につなげていきたい」と話しています。