南海トラフ巨大地震に備え志布志市の小学校で避難訓練

南海トラフ巨大地震に備えて、子供たちに日頃から防災意識を身につけてもらおうと、志布志市の小学校で津波を想定した避難訓練が行われました。

志布志市では、南海トラフ巨大地震でおよそ6.4メートルの津波が想定されています。

訓練は、全校児童が120人余りの通山小学校で、全学年が参加して、日向灘で震度6弱の揺れを観測し、大津波警報が発表されたという想定で24日に行われました。

児童たちは、緊急地震速報を伝える訓練用の校内放送が流れると、身を守るため速やかに机の下に潜っていました。

その後、大津波警報が出された想定では、上履きのまま教室を出て、およそ800メートル離れたところにある標高40メートルの高台に避難しました。

6年生の児童は「速やかに避難するよう、周りに大きな声で『津波がくるぞ』と声をかけました。津波が来た時に備えて真剣に取り組みました」と話していました。

新村篤校長は「志布志も津波のリスクが高いということで、訓練は年に3回行っています。子どもたちが大きくなっても、近くの人や自分自身の命を守ることができるようになってほしい」と話していました。