国の原子力総合防災訓練 今年度 11年ぶりに県内で実施へ

国の原子力総合防災訓練が、今年度、薩摩川内市にある九州電力川内原子力発電所での重大事故を想定して、11年ぶりに県内で行われることになりました。

国の原子力総合防災訓練は、原子力発電所が立地する地域で毎年行われていて、今年度は2013年以来、11年ぶりに鹿児島県で行われることになりました。

訓練は、地震などの大規模災害によって川内原子力発電所で重大な事故が発生したという想定で行われ、原発から30キロ圏内にある薩摩川内市や鹿児島市など9つの市と町の職員や住民のほか自衛隊などが参加します。

実施時期は今年度の下半期で、ことしの元日に発生した能登半島地震を踏まえ、事故発生時の初動対応や、住民の避難の手順などを確認することになっています。

県は、ことし2月にも川内原発での事故を想定した訓練を行っていますが、国との連携を確認することで、対策の強化につなげたい考えです。

塩田知事は「能登半島地震を踏まえ、県内外の広域的な住民避難や関係機関との連携について、訓練を通じて確認したい」と話しています。

県は今後、訓練の具体的な日程や内容について、国や関係自治体と協議しながら調整することにしています。