オスプレイ墜落事故 現場周辺海域の水質に問題なし 防衛省

去年11月、屋久島沖でアメリカ軍の輸送機オスプレイが墜落した事故を受け防衛省が現場周辺海域の水質などを調査した結果、「事故によるものと考えられる明らかな影響などは確認できなかった」などと公表しました。

去年11月、屋久島沖でアメリカ軍の輸送機オスプレイが墜落し、乗員8人全員が死亡した事故で、防衛省は、地元の漁協などから「機体に使われている油などによる汚染がないか、水質を調べてほしい」という要望を受けて、今年1月から3月末まで現場の周辺海域5地点で水質の調査などを行いました。

その結果、防衛省はいずれの数値も環境基準値などを下回っていて、「事故によるものと考えられる特異な値や明らかな影響などは確認されず環境汚染や人の健康に対する影響はないものと考えられる」と公表しました。

この事故をめぐっては、海上での捜索に協力した地元の屋久島漁協に対し、船の燃料費などとしてあわせておよそ200万円が防衛省から支払われましたが、漁に出られなかった期間の損失補償については、現在も協議が続いているということです。

九州防衛局は「関係者に損害状況を聞きながら現在、作業を進めており、早期の支払いを目指している」とコメントしています。