鹿屋市長 「墜落した自衛隊ヘリと同型機の切手に値打ち」

鹿屋航空基地の開設70年を記念する切手に、伊豆諸島沖で墜落した海上自衛隊のヘリコプターと同型機の写真が使われていることについて、鹿屋市の中西市長が「事故後すぐなので値打ちがあるのではないか」などと発言していたことがわかりました。
市は不適切な発言だったとして、自衛隊側に発言の取り消しを申し出たということです。

日本郵便は海上自衛隊鹿屋航空基地が開設されてからことしで70年となるのにあわせて、25日から鹿屋基地に配備されている航空機などの写真をあしらった記念切手を鹿屋市など県内各地で販売します。

鹿屋市によりますと、23日、市役所で行われた記念切手の贈呈式で、中西茂市長が今月20日に伊豆諸島沖で訓練中に墜落した海上自衛隊のヘリコプター2機と同型機の写真が使われていることに触れ「事故後すぐなので値打ちがあるのではないか」などと発言したということです。

贈呈式には、鹿屋基地の幹部も同席していて、市は不適切な発言だったとして、式のあと自衛隊側に発言の取り消しを申し出たということです。

伊豆諸島沖の自衛隊のヘリコプターの墜落事故をめぐっては、乗っていた隊員8人のうち1人が死亡し、7人が行方不明となっています。