市区町村別出生率 徳之島町全国1位 天城町2位 厚労省

1人の女性が一生に産む子どもの数を示す出生率を厚生労働省が全国の市区町村別にまとめたところ、徳之島町と天城町がそれぞれ全国1位と2位でした。

1人の女性が一生に産む子どもの数を示した「合計特殊出生率」について、厚生労働省がおととしまでの5年間の平均値を調べたところ、鹿児島県は、全国平均の1.33より0.29ポイント高い1.62でした。

前回・平成25年から平成29年の平均値より0.06ポイント低くなっています。

県内で最も高かったのは、徳之島町で2.25、次いで天城町が2.24で、徳之島にある3町のうち2町がそれぞれ全国1位と2位になりました。

徳之島町介護福祉課は「島では、親せきや隣近所に子どもを預けたり、入学や成人の節目に親せきや隣近所など皆で祝ったりしている。地域全体で子育てをする文化があり、安心して産み育てやすい環境となっているのではないか」と話しています。

また、全国の上位20を見ると徳之島町と天城町のほかにも鹿児島県の4つの町が入り、長島町が2.11南種子町と中種子町が1.99、伊仙町が1.98でした。

一方、全国の下位20の市区町村は、政令指定都市と東京23区が8割を占め、都市部での出生率が低い傾向が続いています。

県内は、最も低かったのがいちき串木野市で1.48、次いで鹿児島市が1.50で、垂水市の1.51でした。