志布志市 ふるさと納税の返礼品 仕入れ先が肉の産地を偽装

鹿児島県志布志市は、ふるさと納税の返礼品として送っていた黒豚や黒毛和牛の産地について、仕入れ先の宮崎県都城市の精肉販売会社が、鹿児島県産ではないのに県産と偽装していたと発表しました。

これは、22日、志布志市が会見して発表しました。

それによりますと、偽装されていたのは、およそ500人から寄せられた総額2400万円あまりのふるさと納税の返礼品として、平成29年の5月からことし1月末にかけて送られたおよそ440キロの黒豚と黒毛和牛の肉です。

志布志市は、国からの通知をもとにことし2月から返礼品の産地表示などを調査したところ、返礼品を扱う会社が仕入れていた宮崎県都城市の精肉販売会社「谷川食品」が、ほかの県で生産された黒豚や黒毛和牛の肉を鹿児島県産と偽装していたということです。

偽装について「谷川食品」は、返礼品を扱う会社に対し、「単価が合わなかった」などと話していたということです。

一方、返礼品を扱っていた会社も、黒毛和牛の個体識別番号の表示などを怠っていたことがわかり、志布志市は、今月4日付けで今年度の契約を取りやめました。

志布志市の下平晴行市長は、22日の会見で「ご迷惑およびご心配をおかけすることになり深くお詫び申し上げます」と陳謝しました。

市は、偽装された返礼品を送った人にメールなどで謝罪したということです。

また、仕入れ先の確認を行う仕組みの構築などに取り組み、再発防止に努めるとしています。