海自ヘリ2機墜落事故受け 鹿屋航空基地で同型機飛行見合わせ

20日、伊豆諸島沖で海上自衛隊のヘリコプター2機が訓練中に墜落した事故を受けて、海上自衛隊の鹿屋航空基地では基地に配備されている同じ型のヘリコプターの飛行を見合わせていて、飛行再開の時期は決まっていないとしています。

20日深夜、伊豆諸島の鳥島の沖合で海上自衛隊のSH60哨戒ヘリコプター2機が墜落した事故では、乗っていた隊員8人のうち1人が死亡し、7人が行方不明となっています。

一方、海上自衛隊鹿屋航空基地によりますと、墜落した機体と同じ型のSH60ヘリコプターは、鹿屋基地にも複数、配備されていて、パイロット養成のための訓練のほか、離島の救急患者の搬送などに使われているということです。

鹿屋基地によりますと、今回の事故を受けて、現在、SH60ヘリコプターの飛行を見合わせていて、飛行再開の時期は決まっていないとしています。

海上自衛隊のSH60ヘリコプターをめぐっては、3年前の2021年にも、奄美大島沖で夜間の訓練中に2機が接触する事故を起こしていて、この時は、2機とも回転翼の羽根1枚が損傷しましたが、自力で護衛艦に戻り、けが人はいませんでした。

今回の墜落事故について、海上自衛隊によりますと、2機は当時、潜水艦を探知する訓練を行っていたということで、海上自衛隊は2機が空中で衝突して墜落した可能性が高いとみて、当時の詳しいいきさつを調べるとともに、行方不明となっている7人の捜索を続けています。