国民スポーツ大会 塩田知事“財政負担大きく見直しの議論を”

国体=国民体育大会から名称を変えた国民スポーツ大会の開催に一部の知事から見直しの声が出ていることについて、塩田知事は「地元の財政負担は大きい」としたうえで、「改善していくべきところは改善してほしい」と述べ、見直しの議論が必要であるという考えを示しました。

各都道府県の持ち回りで毎年開かれている国民スポーツ大会をめぐっては、全国知事会の会長を務める宮城県の村井知事が、今月8日、自治体の財政的な負担が大きいことなどを理由に、「廃止も1つの考えではないか」と述べるなど、一部の知事から見直しを求める声が出ています。

これについて塩田知事は19日の記者会見で、去年秋に鹿児島県で国体が開催されたことをふまえ、「スポーツをする人の励みになるし、地域にも元気を与える意義のある大会だと思う」と述べ、大会の意義を強調しました。

そのうえで、「財政的な負担など国との共催ではあるが、地元の負担はやはり大きい。国との分担になるのか、全体の費用がかからない形での開催形式にするか、改善していくべきところは改善してほしい」と述べ、大会のあり方について見直しの議論が必要であるという考えを示しました。

国民スポーツ大会をめぐっては、自治体とともに大会を主催する日本スポーツ協会が大会のあり方を考える検討部会を、今後新たに設置し議論することにしています。