口之島沖で韓国船籍のタンカー座礁か 海上保安本部が救助へ

第10管区海上保安本部によりますと、16日夕方、十島村の口之島沖で韓国船籍のタンカーが座礁したということです。
けが人がいるかや油の流出があるかなど詳しいことは分かっていません。


第10管区海上保安本部によりますと、16日午後4時ごろ、韓国船籍のケミカルタンカーから「十島村の口之島沖の暗礁に乗り上げて動けない。エンジンは停止している」という通報が寄せられたということです。

タンカーにはインドネシア人10人、韓国人3人、ミャンマー人1人の合わせて14人が乗っているということで、第10管区海上保安本部は現地に巡視船や航空機を派遣して救助に向かっているということです。

第10管区海上保安本部によりますと、タンカーが座礁したのは口之島から北西に6キロ余り離れた場所で、ナイロン繊維などの原料となる「シクロヘキサン」を積んでいたということですが、海への流出があるかなど詳しいことは分かっていません。

船の位置情報を公開している「マリントラフィック」によりますと、タンカーは、14日、中国の福建省の港を出て18日名古屋に到着する予定だったということです。

十島村役場によりますと、口之島の北西にある西之浜港に停泊していた「フェリーとしま2」の乗組員から16日、午後4時40分ごろ、「タンカーが座礁しているようだ」と連絡があったということです。

十島村の口之島に住む男性によりますと、「タンカーは口之島沖の5、6キロほどの距離に見えたと別の住民から聞いた。燃えている様子などはなく、地元の漁船への救助要請もないようだ」と話していました。