鹿屋市 女性殺人・死体遺棄事件から2年 情報提供呼びかけ

鹿屋市の86歳の女性が自宅近くの山林で遺体で見つかった事件から2年となるのを前に、警察は12日、改めて事件に関する情報の提供を呼びかけました。

おととし4月13日、鹿屋市永小原町の山林で、近くで1人で暮らしていた福山京子さん(86)が遺体で見つかり、警察は遺体に殴られたようなあとがあったほか、自宅から血痕のようなものが見つかったことなどから、殺人・死体遺棄事件として捜査しています。

事件から2年になるのを前に、捜査本部が置かれている鹿屋警察署では12日、警察の幹部などおよそ50人が集まり、これまでの捜査状況や今後の方針などを検討する会議が開かれました。

冒頭、被害者に黙とうを行ったあと、県警察本部の中野誠刑事部長が「事件を解決することがわれわれの使命だ。被害者の無念を晴らし、地域住民の不安を解消するためにも一日も早い被疑者の検挙と真相解明を図ることが必要だ」と述べました。

警察によりますと、これまでのところ事件の解決につながる有力な手がかりは得られておらず、現在も20人から30人の体制で聞き込み捜査などを続けているということです。

鹿屋警察署の楢原貞行副署長は「これからも継続して捜査をひとつひとつ確実に進めていきたい。事件に関する情報があれば、鹿屋警察署に連絡をしてほしい」と話していました。

事件に関する情報は鹿屋警察署、0994−44ー0110で受け付けています。