けがをして保護された「ルリカケス」 治療終え山に戻る 奄美

先月、奄美大島でけがをして飛べなくなっていたところを保護された国の天然記念物「ルリカケス」が、治療を終え、山に戻されました。

奄美大島と加計呂麻島などに生息する「ルリカケス」は、光沢のある瑠璃色の羽を持つ鳥で、国の天然記念物となっています。

先月中旬、奄美市笠利町の県道で「道路脇に飛べなくなっているルリカケスがいる」と県大島支庁に通報があり、駆けつけた職員が島の動物病院に運びました。

レントゲン撮影などの結果、左の羽の骨が折れていたということで、病院では交通事故にあった可能性が高いとみています。

保護された「ルリカケス」は羽を固定する治療を行った結果、再び飛べるようになり、野生に戻されることになりました。

10日は、保護された場所で獣医師がかごをそっと開けると、勢いよく飛び立ち、山に戻っていきました。

治療にあたった奄美いんまや動物病院の獣医師、伊藤圭子さんは「奄美は野生動物が身近にすんでいて交通事故はどこでも起こりえます。事故にあった動物を見つけた際は自治体や病院に連絡して相談してほしい」と話していました。