奄美群島の住民対象の離島割引 沖縄とを結ぶ航空便にも適用へ

奄美群島の住民が対象となっている航空便や船便の「離島割引」について、来月1日から沖縄とを結ぶ航空便にも適用されることになりました。

奄美群島では航空便や船便が欠かせない移動手段となっていることから、住民を対象に通常の運賃よりも割安な「離島割引」が設定されています。

「離島割引」は、これまで県本土とを結ぶ便や離島間を結ぶ便が対象でしたが、来月1日からは沖縄とを結ぶ航空便にも適用されることになりました。

これによって、与論・那覇間が7860円、奄美・那覇間が1万3040円それぞれ割り引きされるということです。

また、奄美群島と沖縄の那覇港や本部港とを結ぶフェリーも、ことし7月1日から「離島割引」が適用され、通常運賃よりも1620円から2230円安く利用できるということです。

このほか、家族などの介護のため年に3回以上、島に帰省する人についても、来月1日からは奄美群島と県本土とを結ぶ航空便や船便の「離島割引」が適用されます。

新年度の「離島割引」の事業費は15億4000万円余りで、このうち、6割は奄美群島振興開発特別措置法に基づく国の交付金があてられ、残りの4割を県と奄美群島の各自治体が負担することになっています。